保育士の人間関係で疲れた時の3つの工夫をご紹介

保育士をしていると、「仕事そのものより人間関係の方がしんどい…」と感じること、ありませんか?

子どもと関わるのは大好きなのに、同僚や上司、保護者との関係に悩み、毎日が憂うつ。

私もそうでした。

この記事では保育士の人間関係ストレスへの対処法を紹介します。

少しでも心が軽くなってくれたらうれしいです。

目次

保育士の仕事は“人間関係”が一番のストレス?

保育士の仕事というと、子どもと向き合う大変さや体力面のきつさを想像する方も多いかもしれません。

実際に働いてみると、一番のストレスは「人間関係」だったという意見が多いのではないでしょうか?

保育園の中は限られた人間関係で構成されていて、距離が近いぶん気を遣う場面も多く、逃げ場がありません

ちょっとした言い回しや態度が「空気読めてない」と受け取られてしまったり、

保育の進め方ひとつで意見がぶつかり雰囲気が悪くなってしまったりすることもあります。

仕事が好きでも、「この人たちと毎日一緒に働くのはつらい…」と感じてしまうのは珍しくありません。

実際に、現場ではどんな人間関係の悩みが起きやすいのでしょうか?

保育士の人間関係でよくある悩み5選

「保育士は人間関係がつらい」と言っても、

同僚や先輩との関わり方、保護者との距離感、正社員とパート職員との温度差など、悩みの種類もさまざまです。

ここでは保育園内でよくありがちな人間関係の悩みについて紹介します。

同僚との”グループ感”に入れず孤立

同じ学年を担当する先輩たちがいつも3人で話していて、
私はなかなか会話に入れずにいました。

情報共有もその輪の中で済んでしまうことが多く、
「え、それ聞いてない…」ということもしばしば。

輪に入れないまま、疎外感だけがどんどん膨らんでいき、
出勤するのが苦痛でした。(保育士3年目 女性)

同じ園で働いているのにクラス内の情報共有が一部の人の中だけで終わってしまうと、

仕事に影響してしまいますし、疎外感が募ってどんどん居心地が悪くなってしまいます。

輪に入れないまま過ごす毎日は本当にしんどいですよね。

年上パートとの温度差や遠慮

年上のパートさんに指示を出す立場だったのに、「若いのに偉そう」と言われてしまい、それから何も言えなくなりました。

何かお願いするとピリッとした空気になり、気を遣いすぎて結局自分で全部やってしまう…。

年齢や立場の違いに、どう距離を取ればいいのかわからず疲れ切っていました。(保育士5年目 女性)

年上の方に指示を出すって、すごく気を遣いますよね。

ちゃんと伝えようとしても、「偉そう」と受け取られると怖くなってしまって、言葉を飲み込んでしまう…。

その結果、自分だけが頑張りすぎて疲れてしまう。立場と年齢のバランス、本当に難しいです。

上司に相談しても「慣れれば大丈夫」と流される

先輩との関係に悩んで園長に相談したとき、
「最初はみんなそう。慣れれば平気になるよ」と言われてショックでした。

話を聞いてほしかっただけなのに、“慣れれば平気になる”の一言で済まされたことがつらかったです。

そこから「もう誰にも相談しないでおこう」とあきらめました。                   
(保育士2年目 女性)

勇気をもって相談したのに、きちんと対応してもらえないと、余計につらくなってしまいますよね。

話を聞いてもらうことしかできなかったとしても、

軽く流されてしまうと「相談した自分が間違ってたのかな」と

自責の念にかられてしまうかもしれません。

誰にも相談できない環境で働き続けるのはむずかしいですよね。

保護者対応が一方通行で疲弊する

保護者の方に連絡帳でお子さんの様子を丁寧に伝えても、まったく反応がなく、「読まれているのかな…」と虚しさを感じていました。

逆に少しでも配慮が足りないと感じられた日はクレームに発展することもあり、どんな距離感が正解なのかわからず疲弊していました。
(保育士3年目女性)

保護者との距離感って、本当に難しいですよね。

頑張って書いた連絡帳に反応がないと、「伝わってるのかな…」って不安になりますよね。

気を張り続ける毎日に、心がすり減ってしまうのも無理はありません。

新人に対する“厳しさ”が習慣化している現場

保育士1年目に一緒に組んでいた先輩の言動が厳しくて、私の言動ひとつひとつに細かく注意が入り、萎縮してしまいました。

何か言われる前に頑張ろうとしますが、余計に空回りする悪循環。

先輩たちも「昔はもっと厳しかった」と言っていて、厳しさが当たり前になっている空気がとてもつらかったです。      保育士1年目 女性

細かく注意され続けると、自信をなくして萎縮してしまうのも無理はありません。

「昔は厳しかった」が当たり前になっている空気の中で頑張るのって、本当にしんどいですよね。

保育士の人間関係、なぜこんなにストレスになるのか?

人間関係のストレスは、単なる相性の問題ではなく、保育現場の構造や文化にも原因があります。

特に保育方針があいまいだったり、少人数の職場で感情に左右されやすい空気があると、日々の業務がとても息苦しいものになります。

以下のような背景が、知らず知らずのうちにストレスを生んでいることも多いです。

  • 保育方針があいまい
    園ごとの「暗黙の了解」や「先輩のやり方」が優先されやすく、特に新人は混乱しがち。人によって保育方針の解釈が変わってしまうので対応に一貫性がない。
  • 少人数の園=感情の影響が大きい
    園長や主任の一言で職場の空気がガラッと変わるなど、関係性が濃すぎることで疲れることも。
  • 努力が見えづらい・評価基準が不透明
    どんなに頑張っても正当に見てもらえている実感が持てず、やりがいを失いやすい。

こうした構造的な問題があるからこそ、あなたが感じているモヤモヤやつらさは、「甘え」でも「我慢が足りない」わけでもありません。

自分を責める前に、環境そのものを見直すという視点を持つことも大切です。

保育士の人間関係をラクにする3つの工夫

人間関係のストレスは、すぐにゼロにできるものではありません。

でも、日々の関わり方や考え方を少し変えるだけで、「なんだか前よりラクかも」と感じられる瞬間はあります。

ここでは、私が実際に保育現場で試してみて、効果を感じた3つの工夫をご紹介します。

どれも特別なことではなく、今日から少しずつ意識できることばかりなので、無理なく取り入れてみてくださいね。

忙しい時こそ「ありがとう」感謝の気持ちを意識する

仕事に追われていると、つい会話も最低限になってしまいがち。

つい忘れがちですが、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えるようにしてみると、

少しずつ周囲とのコミュニケーションが取りやすくなるかもしれません。

私も以前は職場の空気に緊張してしまって、話しかけるのも勇気が必要でした。

ある日思い切って「いつもありがとうございます」と声をかけ続けてみたら、

そこから少しずつ会話が増えて、関係が改善しました。

感謝の言葉には、気持ちを和らげたり、距離を縮めたりする力があると実感しました。

振り回されがちな時こそ、心の中で“観察モード”に切り替えてみる

職場での人間関係に疲れてしまい、感情的に反応してしまう時は

「観察モード」に切り替える意識を持つと、少し心がラクになります。

私も以前、ある先輩の言動にいちいち心を乱されてしまって、「またか…」と毎日気疲れしていました。

なので「この人、今日はどんな動きをするんだろう?」くらいの気持ちで、少し距離をとってみたんです。

すると不思議と相手の言動を冷静に見られるようになり、前ほど振り回されることがなくなりました。

「またこのパターンか」と俯瞰して見てみるだけでも、自分の気持ちがふっと軽くなります。

反応しすぎて疲れてしまう時は、無理に関わろうとせず、まずは心の中で一歩引いてみましょう。

人間関係に疲れる前に早めに相談してみる

人間関係や仕事の悩みでは「自分が我慢すればいい」と抱え込みがちですが、

園長先生や外部の相談窓口などに少し話してみるだけで、少し楽になるかもしれません。

私も以前、同僚とのすれ違いをずっと我慢していました。

園長に相談したところ、しっかり耳を傾けてくれて、それだけでも気持ちがラクになりました。

もちろん、相談したからといって必ずしもすぐに解決するとは限りません。

人によっては、話を聞いても何も変わらなかったり、「気のせいじゃない?」と軽く扱われてしまうこともあります。

無理に環境に合わせようと頑張りすぎず「職場を変える」という選択肢を持つことも、自分を守る大切な手段です。

一歩踏み出すことで、もっと自分らしく働ける場所がきっと見つかりますよ。

どうしてもつらいときは環境を変えてみる

誰に相談すればいいのかわからないまま、つい自分ひとりで抱え込んでしまうこともありますよね。

私も以前は自信がなく、誰にも相談できずに悩む日々を過ごしていました。

でも誰かに話してみることで状況が大きく変わることもあるんです。

特に転職のことは、保育の現場をよく理解している人に相談するのが安心です。

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