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「志望動機と自己PRかぶってしまってこれでいいのかわからない…」
「自己PRって、何を書けばいいのか全然わからない…」
履歴書や面接でよく聞かれるのに、答えに迷うのが「自己PR」。
特に保育士は「子どもが好きです」だけではアピールとしては弱くなってしまいます。
あなたならではの経験や保育観をどう伝えるかが、選考突破のカギになります。
この記事では、
- 自己PRと志望動機の違い
- 採用担当が見ているポイント
- 未経験・経験者それぞれの例文
- NG例と改善方法
を分かりやすく紹介します。
参考になったらうれしいです。
まずは自己PRと志望動機の違いを知ろう

転職活動の中でよく聞かれる「自己PR」と「志望動機」。
どちらも大切な項目ですが、それぞれ伝えるべき内容や目的が異なります。
この2つを正しく使い分けることで、あなたの魅力がより効果的に伝わり、採用担当者の印象にも残りやすくなります。
まずは、それぞれの違いを整理してみましょう。
自己PRはあなたの強みをアピールする
自己PRとは、あなたがどんな強みを持ち、職場でどう活躍できるかを伝えるものです。
スキルや経験だけでなく、性格的な特性や仕事への姿勢なども含まれます。
「特別な実績がないから書くことがない…」と感じるかもしれませんが、
日々の保育の中で積み重ねてきた行動や考え方の中に、あなたらしい強みは必ずあります。
自己PRとして挙げられる内容
- 複数担任や主任などの役割を通じて培ったチームワーク力
- 子ども一人ひとりに寄り添う丁寧な観察力や対応力
- 保護者対応の中で培ったコミュニケーション力
- 行事や制作の企画・運営などの実行力・リーダーシップ
- 急なトラブルや体調不良時にも落ち着いて対応できる冷静さと判断力
- 未経験やブランク明けでも学ぶ姿勢を忘れない向上心
- 明るく穏やかな人柄や、場の雰囲気を和らげる柔軟性
こうした強みを自分の言葉で整理し、エピソードを交えて伝えることで、
採用担当者に「一緒に働きたい」と思ってもらえる自己PRになります。
志望動機はこの園を選んだ理由を盛り込もう
一方で、志望動機とは「なぜこの園を選んだのか」を伝える項目です。
自己PRがあなた自身の強みや特性を伝えるのに対し、志望動機では園に共感する部分や応募の理由を具体的に述べることが求められます。
保育の現場は園によって方針や特色が異なるため、どのような部分に魅力を感じたのか、どのような保育方針に共感したのかを丁寧に伝えましょう。
そうするとより「ここで働きたい」という熱意がより伝わります。
志望動機でよく使われる要素の例
- ホームページで掲げている保育理念に共感した
- 子どもの自主性を大切にする方針が、自分の保育観と一致していた
- 小規模園や異年齢保育に惹かれた
- 園見学での雰囲気や職員の対応が印象的だった
- 自分の経験や得意分野を活かせる環境だと感じた
さらに志望動機では、「なぜこの園なのか」をしっかり掘り下げることで、担当者にあなたの本気度や園との相性を伝えることができます。
自己PRとセットで伝えると、より説得力のある応募書類になります。
▼ 志望動機の具体的な書き方はこちらで詳しく紹介しています。よかったらチェックしてみてくださいね。
https://hoikulifework.com/?p=1444
保育士の自己PRで伝えるべき3つのポイント

保育士の自己PRでは、ただ「子どもが好きです」と伝えるだけでは足りません。
担当者が知りたいのは、あなたがこれまでどんな保育をしてきたのか、
どんな保育者として園に貢献できるのかという点です。
そのためにはスキルや実績だけでなく、保育への思いやチームでの立ち回り方など、あなたらしさが伝わるエピソードを交えて伝えることが大切です。
ここでは、自己PRで意識したい3つの視点をご紹介します。
自己PRで意識したい視点①あなたならではの経験やエピソードを交えよう
あなたがこれまでにどんな保育経験を積み、どのように子どもや保護者と関わってきたのかを、具体的なエピソードを交えて伝えましょう。
たとえば担任としてクラス運営に携わった経験や、季節の行事を計画・実施したエピソードは、保育士としての実行力や責任感を伝える材料になります。
保護者との関係構築や、日々の保育の中で意識していた声かけ・関わり方なども、あなたならではの視点としてアピールできます。
もちろん、うまくいかなかった経験や壁を乗り越えた話も、誠実さや成長意欲を伝える良い機会だと思って考えてみましょう。
大切なのは、その経験から「何を感じ」「どう行動し」「どんな学びを得たか」です。
自分では“当たり前”に感じていたことも、立派な強みになる場合があります。
ぜひ、自分の中のエピソードを丁寧に掘り下げてみてください。
自己PRで意識したい視点②保育観や子どもへの向き合い方を伝えよう
あなたがどんな保育を大切にしているかという「保育観」を伝えることも、強い印象を残すポイントになります。
保育は、技術や経験だけでなく、日々の関わりの中で「どんな想いで子どもと接しているか」が大切にされる仕事です。
- 子ども一人ひとりの気持ちを言葉にして代弁し、安心感できるよう配慮する
- 小さな成功体験を積み重ねられるよう、できたことを具体的に認めて自己肯定感を育てる
- 子どものペースを尊重し、急かさずに見守ることで「自分でやってみよう」という気持ちを育てる
- 選択肢を与えて子ども自身に決めさせることで、自主性や思考力を育むようにしている
- 失敗しても「大丈夫」と受けとめることで、挑戦する気持ちや自信を育てる関わりを意識している
- 言葉だけでなく、表情や態度でも安心感を伝えられるよう心がけている
そうした日々の保育での考え方や積み重ねてきたことを言葉にすると、他の応募者との差別化にもつながります。
特に、応募先の園の保育方針と自分の考えが合っていることを伝えられると、より説得力が増します。
あなた自身がどんな保育士でありたいのか、その想いを自分の言葉で表現してみましょう。
自己PRで意識したい視点③チームの中での立ち位置や工夫したことを伝えよう
保育は一人ではできない仕事です。
担任やフリー、補助など、それぞれの立場で役割を果たしながら、職員間の連携や保護者との信頼関係を築くことがとても重要になります。
「子どもへの関わり」だけでなく、チームの一員としてどう動いてきたかもぜひアピールしましょう。
保育士同士の情報共有やフォロー体制、他職種との協力体制、
あるいは保護者との関係性づくりなど、周囲とのかかわりの中で意識してきた工夫や姿勢は、実は大きな強みです。
- クラス担任同士でこまめに引き継ぎを行い、子どもの様子をチーム全体で把握するよう努めていた
- 新人保育士や実習生への声かけやフォローを大切にし、安心して働ける雰囲気づくりを意識していた
- 保護者に対しては、日々のやりとりを通じて信頼関係を築き、小さな変化にも丁寧に対応してきた
こうした積み重ねは、どの園でも求められる「協調性」や「責任感」の証でもあります。
自分がどんなチームプレイヤーであるかを伝えることは、担当者にとっても安心材料になります。
自己PRの型を知りあなたの強みを言語化しよう

自己PRを書く時は、「結論 → 具体例 → 学び・活かし方」という3ステップの型を意識しましょう。
最初に結論(=自分の強み)を伝えると、読み手が「何を伝えたいのか」を一目で理解できます。
次にそれを裏付ける具体的なエピソードを添えると、説得力とリアリティが増し、印象に残りやすくなります。
最後に「その経験をどう活かしていきたいか」まで述べると、前向きな姿勢や成長意欲をアピールできます。
例文:
「私は相手の気持ちに寄り添ったコミュニケーションが得意です(結論)」
「以前、登園しぶりの子に対して毎日声かけを続けるうちに、次第に笑顔で登園できるようになった経験があります(具体例)」
「この経験から、子どもの気持ちに丁寧に寄り添う姿勢の大切さを学び、今後も一人ひとりに合った対応を心がけていきたいです(活かし方)」
というような流れです。
ひとつの強みを立体的に伝えられると「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえる可能性が高まります。
次の章では、この型をもとにした自己PRの例文(未経験者・経験者向け)をご紹介します。
実際の場面に照らしながら、ぜひ参考にしてみてください。
自己PRの例文(経験者/未経験者)
ここでは未経験者と経験者、それぞれの立場に合わせた自己PRの例文をご紹介します。
自分の経験や強みを振り返りながら、文章の流れや表現を参考にしてみてください。
まずは、未経験者向けの例文から見ていきましょう。
【未経験者向けの例文】
私は、子ども一人ひとりの発達や気持ちに寄り添う保育を大切にしたいと考えています。
保育実習では、実習生である私に対して戸惑っている様子の園児に、毎日丁寧に声をかけたり、目線を合わせたりと、無理のない距離感で関わることを意識しました。
その結果、少しずつ笑顔が見られるようになり、安心した表情で過ごす姿に変化していったことがとても印象に残っています。
この経験を通して、子どもの発達や感情に合わせた関わりをすることで、子どもは安心感を得て、自分らしく過ごせるようになることを実感しました。
現場での勤務経験はまだありませんが、一人ひとりの個性やペースを大切にしながら、子どもが自信を持って過ごせる環境づくりを目指していきたいと考えています。
【経験者向けの例文】
「私は前職で、0〜2歳児クラスの担任を担当していました。
特に大切にしていたのは、子ども一人ひとりの気持ちや発達段階に寄り添い、安心して過ごせる関係性を築くことです。
保護者との連携も大切にし、日々の小さな変化にも気づき、丁寧にお伝えするよう心がけていました。
ある日、朝の自由遊びの時間に泣いている園児がいたのですが、登園直後で不安な気持ちが強かったようで、しばらくは私のそばを離れられない様子でした。
そっと背中をさすったり抱っこしながら「ここにいるよ、大丈夫だよ」と繰り返し声をかけると、次第に落ち着きを取り戻し、給食の時間には笑顔で食事を楽しむ様子が見られました。
その子の気持ちに合った距離感や関わり方を大切にすることで、子どもは自分らしく過ごせるようになると実感しています。
これからも、チームの一員として職員同士や保護者と協力しながら、子どもたちにとって安心できる園づくりに貢献していきたいと考えています。」
いかがでしょうか。
これまでどんな役割を担いどのように子どもや保護者と関わってきたのか、具体的なエピソードや工夫・姿勢を交えて伝えることで、信頼感のあるアピールになります。
自己PRのNG例と改善ポイント2つ紹介!

自己PRでは子どもへの思いや保育への情熱を伝えようとするあまり、つい誰もが使いがちな表現になってしまうことがあります。
特に「子どもが好きです」「保育が向いていると思います」といった一文だけでは、担当者の心に残りにくく、他の応募者との差別化が難しくなってしまいます。
ここではよくあるNG例と、その改善方法を具体的にご紹介します。
「伝えたいことはあるけれど、どう書けばいいかわからない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
自己PRのNG例と改善点①「子どもが好きです」
自己PRでよく見かけるのが「子どもが好きです」という一文。
もちろん保育士を目指すうえで大切な気持ちではありますが、それだけでは印象に残りにくく、あなたらしさが伝わりません。
なぜなら「子どもが好き」という気持ちは、ほとんどの応募者が持っている前提のような言葉だからです。
体験談や具体的なエピソードがないと「どのように好きなのか」「どんな関わり方をしてきたのか」が見えてこず、担当者も人物像をイメージしづらくなってしまいます。
NG例:
「私は子どもが好きなので、保育士として子どもとたくさん関わっていきたいです。」
この文では気持ちは伝わっても、経験や強み・どんな保育をしたいかが全く見えません。
改善例:
「私は子どもの“できた!”という瞬間に一緒に喜び、気持ちに寄り添う関わりを大切にしています。
実習中に、なかなか靴を履けなかった園児が自分の力で履けた瞬間があり、そばで『やったね!』と声をかけて共に喜んだところ、子どもが自信に満ちた表情を見せてくれたのが印象的でした。」
このように「好き」という気持ちを行動や経験に落とし込むことで、あなたらしい自己PRになります。
自己PRのNG例と改善点②保育者としての視点や強みが見えない
「子どもが好き」「関わるのが得意」だけでは読み手の印象に残りにくく、保育者としての視点や強みが見えてこないのが難点です。
そんな時は「どんなふうに関わっているのか」をより具体的に言葉にして伝えましょう。
気持ちを表すだけでなく、あなた自身の関わり方の工夫や考え方を盛り込むことで、実際に一緒に働く姿が想像しやすくなり、信頼感にもつながります。
NG例:
「子どもと関わるのが得意です。」
このままだと、どんな関わり方をしてきたのか、どうして得意なのかが伝わりません。
改善例:
「一人ひとりの気持ちに寄り添い、安心できる関係づくりを意識しています。
たとえば、朝の登園時に不安そうな表情をしている子に対して、安心できる声がけや雰囲気をつくることから始めています。」
このように、保育の中で実際にどんな工夫をしているのかを具体的に伝えると、あなたの人柄や保育観がより伝わりやすくなります。
自己PRを書く前に準備すること3つ紹介

いざ自己PRを書こうと思っても、「自分の強みってなんだろう?」「何をアピールすればいいの?」と手が止まってしまう方は多いものですよね。
そんなときはいきなり書き出すのではなく、事前に準備をしておくことが成功のカギになります。
以下の3つのステップを実践することで、あなたらしい自己PRがぐっと書きやすくなります。
自己PRを書く前に準備すること①これまでの保育経験や実習経験を「棚卸し」してみる
まずは、今までの保育や実習の中で「どんなことを経験してきたか」「何を意識していたか」を振り返ってみましょう。
棚卸しをしてみると、自分がどんな場面で力を発揮していたのか、どんな考え方を大事にしていたのかが見えてきます。
これは、自己PRに入れるエピソードや具体例を見つける土台になります。
自己PRを書く前に準備すること②よく周囲に言われる“あなたらしさ”をメモする
自分では気づいていない強みも、他人の目を通すと見えてくることがあります。
「いつも落ち着いてるね」
「声かけが丁寧だね」
など、過去に同僚や指導者、友人から言われたことを思い出してみましょう。
これらの言葉は、あなたの“保育者としての魅力”を表すヒントになります。
自己PRを書く前に準備すること③保育観や志望動機と矛盾しないように整える
自己PRは、単独で目立たせればいいというものではなく、志望動機や保育観との一貫性があるかどうかも重要です。
これは極端ですが、
「子どもに自主性を持たせる保育がしたい」と言いながら、
「何でも先回りして手助けします」と書いてしまうと、ちぐはぐな印象を与えてしまいますよね。
自分の考えや経験を整理しながら、応募先の園の方針とも一致しているかを確認してみましょう。
「自分にとっては当たり前にやっていること」こそが、他人から見ると強みであることも多いです。
ぜひ一度、自分の“当たり前”を客観的に見直してみてください。
まとめ:あなたの保育への想いが一番の強みになる

自己PRに「特別な成果」や「派手な実績」はなくても大丈夫です。
自分では当たり前に感じている行動も他の人から見れば立派な強みなので、
日々を振り返って自分らしいエピソードを掘り下げみてくださいね。
あなたがどんな想いで保育と向き合い、どんなふうに子どもや周囲と関わってきたかを、自分の言葉で丁寧に伝えましょう。
「自己PRに自信がない」「うまく言葉にできない」と感じているなら、プロの力を借りるのも有効です。
まずは一人で悩まず、プロのサポートを受けながら自己PRをブラッシュアップしてみませんか?
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